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『風都探偵』仮面ライダーWの正当続編!描かれる最終回後の風都の世界

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2017年8月、全仮面ライダーファンに衝撃が走った・・・。

2010年に放送された特撮作品「仮面ライダーW」の続編が漫画作品『風都探偵』として蘇る。

しかも当時のスタッフが再結集、最終回後の話を描く、というものなので、もはや見ない手はないほど作りこまれていました。

2018年3月に単行本1、2巻が同時発売された際には、どの書店でも売り切れ、購入することができないほど好調なスタートを切りました。

仮面ライダーファンでなくても楽しめる重厚な物語と、ファンは思わずニヤリとしてしまうオマージュが含まれた本作の魅力を紹介していきましょう。

作者は脚本 三条陸先生 作画 佐藤まさき先生。「ビッグコミックスピリッツ」にて連載中。(既刊2巻。2018年3月時点)

漫画で描かれるWの続編

舞台は、ドラマ版「仮面ライダーW」の最終回後の世界。本編での重要な組織であった園崎家およびミュージアムはすでに滅んでいるものの、いくつものガイアメモリが流通しており、依然として危険が蔓延っている風都が舞台となっています。

風都で私立探偵として活躍する主人公、左翔太郎とフィリップ。彼らがこれまでに数々の超常的な事件を解決してきた「仮面ライダーW」。

※【コマ引用】「風都探偵」(三条陸・佐藤まさき/小学館)1巻より

物語は、海岸沿いで自撮りをしていた翔太郎が、謎の美女、ときめと出会うところから始まります。

※【コマ引用】「風都探偵」(三条陸・佐藤まさき/小学館)1巻より

探偵事務所を訪ねた男、坪崎忠太からの依頼で、ときめを探すことになった翔太郎。彼女を追ってたどり着いた先は、普段風が途切れることのない風都にはありえない、無風状態の不思議な空間。

謎の敵からの襲撃に耐え忍ぶ翔太郎。避け切れないほど多方向からくる攻撃から救ったのは、相棒のフィリップ。ここで「二人で一人の仮面ライダー」が揃うのでした。

※【コマ引用】「風都探偵」(三条陸・佐藤まさき/小学館)1巻より

第1話では変身しませんでしたが、これからの活躍を期待させる、濃厚な話になっております。

漫画だからこそできる新たな表現

本作は、ドラマ作品のリメイク、続編として銘打ってはいるものの、ドラマには似せず、徹底して漫画的な表現にこだわっています。

例えば、主人公たちのキャラクターデザイン。

※【コマ引用】「風都探偵」(三条陸・佐藤まさき/小学館)2巻より

主人公、左翔太郎。ドラマ版では外はねのロングヘアーでしたが、漫画版では「探偵物語」の松田優作風パーマヘアーに。

もう一人の主人公、フィリップ。ドラマ版でも妖しさを纏った魔少年的な雰囲気でしたが、漫画版では緑色の髪になり、さらに美形の中性的なデザインになっています。

また、敵キャラにあたる、ドーパントのデザインも一新。ドラマ版では着ぐるみを着る都合上、人間から離れたデザインを用いることは難しく、CGなど余計に予算がかさんでしまうのですが、漫画版ではそんな制約もありません。

漫画版からの新キャラ。オーロラ・ドーパント。彼は人間寄りのデザインではあるものの、手首から先がオーロラのように揺らめいた、実体のない状態で描かれています。実写でやろうとすると手首だけCGになるため金がかかりますね。

※【コマ引用】「風都探偵」(三条陸・佐藤まさき/小学館)2巻より

オーロラ・ドーパントの仲間、ブラキオサウルス・ドーパント。初登場から人間的な体からはかなり離れた、怪獣にも見える巨大な様相で描かれています。実写なら完全フルCGですね。

※【コマ引用】「風都探偵」(三条陸・佐藤まさき/小学館)2巻より

ドラマ版の設定、デザインを踏襲しつつ、漫画版として映えるデザインに一新されているのも、見るものを飽きさせない、素晴らしいリメイクになっております。

桐山漣&菅田将暉、奇跡の登場

本作が連載されている「ビッグコミックスピリッツ」の2017年度第44号にて、ドラマ版で主演を務めた、左翔太郎役:桐山漣と、フィリップ役:菅田将暉による表紙グラビアが掲載されました。

 

 

8年たった今でも、二人は超が付くほどの売れっ子俳優。特に菅田将暉なんて、TVで見ない日はないほど、日本の俳優業界でトップに上り詰めるまでに至っています。

桐山漣は仮面ライダーシリーズの映画、Vシネマやゲームの声優としての出演はありましたが、菅田将暉は多忙を極めていたので、共演することは基本的にはありませんでした。

特撮ヒーローものは、売れてくると出ていたことそのものが「黒歴史」として処理されがちですが、菅田将暉の俳優デビュー作となった作品は、本人たちも愛し、ファンたちにも愛されたことで奇跡的に実現した内容でした。

いつかドラマ版でも再共演があると嬉しいなあ・・・。

おわりに

いかがだったでしょうか。

本編終了から6年たっての漫画化ということで、仮面ライダーシリーズのなかでも非常に長く愛された作品です。

平成ライダーシリーズ2期の人気を支えた、Wの続編をこういった形で作り上げてくれたスタッフの皆さんには感謝しかありません。

漫画ファン、仮面ライダーファンとして本作『風都探偵』も長く連載が続くよう願っています。

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