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『空挺ドラゴンズ』龍を狩る!そして喰う!ジブリ的グルメファンタジー

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みなさん、ドラゴン狩ってますか?

筆者の周りにはモンスターハンターワールドにドはまりして、くる日もくる日もネルギガンテを狩り続ける狂戦士しかいません。

そこで今回は龍を狩って喰う王道ファンタジー漫画『空挺ドラゴンズ』を紹介していきます。

作者は桑原 太矩先生。「good!アフタヌーン」にて絶賛連載中。(既刊3巻。2017年11月時点)

ジブリの雰囲気を感じる世界観

本書は、捕龍船『クィン・ザザ号』の船員たちを中心に物語が進んでいきます。彼らは龍捕り(おろちとり)と呼ばれ、龍を捕獲、解体し、それらを売ることで生計を立てています。

※【コマ引用】「空挺ドラゴンズ」(桑原太矩/講談社)1巻より

龍を探し、銛を打ち込んで逃げられないようにしてからとどめを刺し、解体します。方法としては捕鯨に程近いかもしれません。

龍は、肉は食用、油は燃料、骨や筋は素材、各種工芸品、内臓は薬の原料になるなど、龍は捨てるところが一切ない宝の山。多額の金を得られる龍を求めて、西へ東へ、当てのない旅を続けています。

作者、桑原 太矩先生の画力が高いのはもちろんなのですが、どこか懐かしい絵柄というか、どこかで見たことあるような絵のタッチなように感じますが・・・。

そう、ものすごくジブリっぽい世界観なんですよねナウシカ×ラピュタ×ゲド戦記ってところでしょうか。

かつて宮崎駿監督が描いていた漫画『シュナの旅』なんかに雰囲気が似ているかもしれませんね。

龍のおいしい食べ方

主人公、ミカは何よりも龍を食べることが大好き。捕獲した龍を解体し、いろいろな料理にして美味しく頂きます。

龍の種類、捕獲方法によって味や質が変わるらしく(暴れられたり、電気矢を使うと不味くなるらしい)、ミカはなるべく美味しい状態で捕獲できるように、尽力を尽くします。

登場する料理の数々は、ステーキ、燻製、カツレツ、テリーヌなど、どれもヨダレが出そうなものばかり。その威力はジブリ飯に匹敵するのではないでしょうか。

※【コマ引用】「空挺ドラゴンズ」(桑原太矩/講談社)1巻より

単行本には、各話に登場する龍料理のレシピがついており、彼らが味わっている料理を再現することができます。(龍肉はないので別のもので代用となりますが・・・。)

交錯する乗組員たちの思い

主人公、ミカ以外にもクィン・ザザ号には多くの乗組員がいて、個性豊かなキャラクターが揃っています。

本作のヒロイン的存在、タキタは龍捕りになったばかりの新人乗組員。他の乗組員たちに様々なことを教わりながら、龍捕りとして着実に成長していきます。

※【コマ引用】「空挺ドラゴンズ」(桑原太矩/講談社)2巻より

小柄な男子、ジローはかつて龍捕りだった父から聞いた『光る龍』の話を信じて、同じ龍捕りになりました。

※【コマ引用】「空挺ドラゴンズ」(桑原太矩/講談社)2巻より

捕龍の腕はピカイチな酒豪の美女、ヴァニー。彼女は多くは語りませんが、地上に居場所がなく、空の飛び方を覚えた、と話しています。

※【コマ引用】「空挺ドラゴンズ」(桑原太矩/講談社)1巻より

龍を食べるため、金のため、居場所を見つけるためなど、皆様々な思いを抱えて捕龍に携わっています。

おわりに

本書は、昨今あまり見なくなった、勇者だとか魔法だとか異世界転生だとかが一切ない、本格的な王道ファンタジー作品です。

発売から即重版が決まり、『このマンガがすごい!2018』のオトコ編第14位にノミネートされるなど、注目度はどんどん増しています。これから人気作になることは間違いないでしょう。

まだまだ巻数も少なく簡単に集められるので、是非とも手に取ってみてください。

 

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